AIとビッグデータを用いた無料ストレスチェック代行サービス「ストレスチェッカー」を手掛ける、株式会社HRデータラボ(所在地:東京都新宿区、代表取締役:三宅 朝広)と、東洋大学経済学部久米功一研究室(労働経済学)は、日常的なストレス状態の把握を目指す一貫として、”Fitbit charge3″で学生のストレスの状態を測定しデータ化するための共同研究を、2019年6月下旬より、開始いたしました。本共同研究で得られた成果によって、今後の皆さまのさらなる健康促進を支援していきたいと思います。
【研究開始の目的・背景】
厚生労働省によれば、仕事や職業生活に関して強いストレスを感じている人の割合は58.3%にのぼります。
2015年にはメンタルヘルス不調の予防をめざしたストレスチェックの実施が義務付けられ、メンタルヘルス対策に取り組む企業が年々増加しています。メンタルヘルス対策の第一歩として、どういった状況でストレスを感じるのかを把握することが挙げられます。
これを受けて、東洋大学内では、学生の生活改善に向けて、Fitbitのcharge3を用いた実証実験を行っています。新学期、試験、サークル活動、アルバイトなど、学生生活は多様かつ不規則です。こうした生活の変化が学生の健康(とくにストレス)に与える影響について、スマートウォッチ、Fitbit charge3で計測したバイタルデータ(心拍、脈波など)と質問紙調査によって、データで可視化 し、学生の心身の健康増進に向けた提言を行うというものです。
【研究概要】「スマートウォッチを用いた学生の生活改善」
・調査期間中は、入浴時を除いて、Fitbit を着用する。
・学生は毎日の出来事を 1 時間ごとに記録する(社会生活基本調査 A 票プリコード式参照)。
・睡眠に対する評価、時間に関する欠乏感、心理的ストレス4、幸福感の質問紙調査を行う。
・サンプルの妥当性を確認するために、一般学生に対しても質問紙調査を行う(4 回程度)。
・ストレスに影響を与えた出来事やニュースを記述してもらう。
【今回の研究により東洋大学経済学部久米功一研究室とHRデータラボが目指す未来】
働き方改革が叫ばれる中、これまで弊社では、東京オリンピックのチケット販売に伴い、東京オリンピックの生観戦やボランティア活動に関わることであれば、無制限に有給休暇を支給する、という『青い惑星大運動会2020休暇』を創設するなど、弊社自らも働き方改革も推進しようと日々様々な取り組みをしてまいりました。
それに加え、今回の研究で、スマートウォッチでストレスの度合いが計測できるということであれば、勉学や盛りだくさんのイベントに忙しい学生はもちろん、日々ストレス社会に生きる社会人のこころの状態を可視化することによって、高ストレス状態になる前に何かアクションを起こし、ストレスに悩む人の手助けができるのではないでしょうか。また、自分自身でストレスレベルを把握することによって、十分な休息をとったり、リラックスをする時間を増やしたりと、早い段階でのメンタルケアも実現するのではないでしょうか。
一人でも多くの人が、過度なストレスから解放され、心身共に健康な生活を送れるようになることを目指しています。